アレルギーって、ある日突然やってきます。
ヘアカラーでかぶれて、ある日突然アレルギーになってしまう。
それでもやっぱり染めたい。
なので、少しでもアレルギーとヘアカラーの事を
理解していくことも大事かと思います。
あなたは、髪を染めるときに
どのようなものを使って染めてるか
分かって染めていますか?
髪を染めると言っても種類や方法はいろいろあります。
「ヘアカラー」
「ヘアマニキュア」
「ヘアブリーチ」
「ヘアマスカラ」
美容室ではどんなカラー剤を使っているか知ってますか?
もしくは、ご自身で染める時に使っているものを理解されていますか?
中でも、ヘアカラー、おしゃれ染め、白髪染めと言われる永久染毛剤は、日本全国はもちろんのこと世界的にも広く使用されています。
それらが影響で、ある日突然アレルギーを引き起こす原因になることが近年多発しています。
ヘアカラーの種類
①永久染毛剤(ヘアカラー、おしゃれ染め、白髪染め)
永久染毛剤は医薬部外品です。カラーが髪の内部まで浸透して染めるタイプです。
良い点は、色落ちが少なく色持ちが長期的に持続します。その中でも酸化染毛剤は、髪の色を脱色しながら明るくも暗くも染めることができます。
悪い点は、染める力が強い分どんなにケアしても髪が傷みます。有効成分の酸化染料が体質や肌状態によってはかぶれの原因になったりすることがあります。
②半永久染毛料(ヘアマニキュア、カラーリンス、カラートリートメント)
これは化粧品登録が多いです。髪をなるべく傷めず、髪を染めたい方に向いています。
ヘアマニキュアは、1回の使用で色素が髪の内部まで浸透して染毛します。
補助剤としてのHC染料などがあります。
良い点は、カラーリンスやカラートリートメントは、使い続けることによって、髪のキューティクルに徐々に色素が浸透し染まります。アレルギーを引き起こしにくいため、ヘアカラーが使えない人でも使える確率は高いです。また、繰り返し染めても髪の傷みがあまりありません。
悪い点は、色落ちがあると言うことです。ヘアマニキュアの場合は持っても2~4週間です。しかも、汗や雨などでも色落ちすることがあります。
③脱色剤・脱染剤(ヘアブリーチ)
脱色剤・脱染剤は医薬部外品で、脱色剤は毛髪の色素であるメラニンを、脱染剤はヘアカラーで染めた髪から色とメラニンを脱色する作用があります。
良い点は、意外に思われるかもしれませんが、酸化染料が配合されていないため、かぶれを起こすことはほとんどありません。とはいえ、全くないわけではありません。
悪い点は、脱色時に髪の手入れが十分でない場合、髪を傷めるおそれがあります。美容室以外ではあまりお勧めできません。
④一時染毛料(ヘアマスカラ、ヘアカラースプレー)
染まりは一時なものです。ヘアマスカラなどの一時染毛料は、顔料などの着色剤を毛髪の表面に付着させ、髪を一時的に着色するものです。
良い点は、髪の傷みやかぶれはほとんどありません。シャンプーで洗い落とすことで元の毛に戻ります。
悪い点は、汗や雨などでも色落ちし、タオルや衣服を汚すことがあります。
使用上の注意をしっかり理解しておけば、どのヘアカラー剤も、もちろん悪いところもありますが、全てに良いところがあり、便利なものです。
しかし、アレルギーの観点からは使用できるものは限定的になります。
頭皮や肌の状態、体質などによっては、かぶれなどのトラブルが生じる場合があります。また、トラブルなく使っていた製品でも、突然、その製品に含まれている成分でアレルギー反応を起こすこともあります。
ヘアカラーによるアレルギーって何?
ヘアカラーによるアレルギーとはどういったものなのか?
主な症状は発疹などのかぶれです。
重症になるとアナフィラキシーを起こすこともあります。
かぶれとは、かゆみや赤み、はれやブツブツなどの肌の異常のことです。
それらの症状の多くは、ヘアカラーの主な成分である酸化染料に対するアレルギー反応です。
不思議なことに、これまでに何度もヘアカラーしていても問題なかったのにある日突然アレルギー反応を起こしかぶれてしまうことがあるのです。
いくら地肌につかない様に塗ったとしても、シャンプーはしないとしょうがないのです。地肌につかないという事は事実上不可能なのです。
症状としては、頭皮や生え際、まぶた、額、耳の後ろ、首すじなど、ヘアカラーやシャンプーしている間に頭皮や患部に違和感を感じます。
かぶれの難しいところは、かぶれと気が付かない場合や、症状が軽かったり治まったからま〜良いやって、その後も繰り返し使用することで症状はさらに悪化します。
最悪は死に直結する事態もありえるということです。
皮膚の症状だけでなく、息切れや咳、動悸、めまい、血圧低下などのアナフィラキシーを引き起こすこともあります。
ヘアカラーアレルギーによる主な症状顔が赤く腫れ発疹ができる。首筋に発疹が広がり最悪頭皮から液がにじみ出る恐れもあります。
もし、症状が出た場合は? 他に染める方法はあるの?
その日の体調や肌や頭皮の状態によっては、今までにヘアカラーによるかぶれの症状がなくてもかぶれを起きることがあります。
もし、かぶれやかゆみなどの症状が出た方は、絶対に使用したヘアカラーを今後使用しないでください。ヘアカラーをしたい方にとっては残念ですが「使用しない」と言うのが正解だと思います。
基本的には、美容院で使われるヘアカラーも含め、一切ヘアカラーは使用できません。
そこで次の方法として、ヘアマニキュアやノンジアミンカラーなどアレルギーを引き起こしにくい別の方法を選びましょう。
ヘアマニキュアとノンジアミンカラーは染まり方は似ていて、毎回のシャンプーの度に色が少しずつ落ちます。大きな違いはノンジアミンカラーは根本からしっかり染めることが出来ることです。
*染毛後かぶれ症状が認められた場合は、早いうちに必ず皮膚科医の診療を受けてください。
ヘアカラーによるアレルギー症状と特に症状が出やすい方
<速攻型の刺激性 >
ヘアカラーの最中、もしくは直後に症状が現れ始めます。アルカリかぶれなどが主な原因です。症状例(強いかゆみ、発赤、息苦しさ、じんましん等の皮膚異常)
<ゆっくり出るアレルギー性>
ヘアカラーした48時間後くらいから症状が現れ始めます。
症状例(かゆみ、腫れ、ブツブツ等の皮膚異常、赤み)
皮膚アレルギー試験(パッチテスト)で皮膚に異常を感じた方
頭皮あるいは皮膚が過敏な状態になっている方(病中、病後の回復期、生理時、妊娠中等)
頭、顔、首筋に、はれもの、傷、皮膚病がある方
腎臓病、血液疾患等の既往症がある方
体調不良の症状が持続する方(微熱、倦怠感、動悸、息切れ、紫斑、出血しやすい、月経等の出血が止まりにくい等)
かぶれの症状とは?
食べ物でもじんま疹が出たりされたことがある方は分かると思いますが、薬品や化粧品など肌に直接つけるものが原因でかぶれを起こすこともあります。
「かぶれ」とは、かゆみ・はれ・赤み・ブツブツなどの症状を伴う皮膚炎のことです。
大きくは、「非アレルギー性のかぶれ」と「アレルギー性のかぶれ」に分けられます。以下のような症状がでたことがありませんか。
「非アレルギー性のかぶれ」
もともと皮膚が敏感な方や皮膚バリア機能が弱っている方が、ヘアカラーを使用した場合に、はれ・赤み・ブツブツ・痛みなどの症状を伴って起こる皮膚炎のことです。
ヘアカラーに限らず、ブリーチやシャンプー、その他の化粧品でも起こることがあります。
ヘアカラーを塗ってる時や直後に症状が出て、ヘアカラーを洗い流すとアレルギー性のかぶれよりも比較的早期に回復します。
「アレルギー性のかぶれ」
花粉症などのアレルギーのように、ヘアカラーも染めることで、アレルギー性のかぶれが起こる場合があります。
もっともよくあるものがヘアカラーをして半日くらいからかゆみを感じ、その後にはれ・赤み・ブツブツなどの皮膚炎症状が出始め、ヘアカラーの48時間後に最も症状がひどくなります。
症状が痒みだけであっても、使用のたびに痒みを感じたり、強いかゆみを感じたりした場合は、アレルギー性のかぶれの可能性があります。
かぶれの症状が軽いため、へアカラーの使用を繰り返したり、症状が治まった後に再使用したりすると、より深刻なアレルギーが起こる場合があります。
ヘアカラー直後に、強い痒みを伴うじんま疹が、接触部分を越えた広範囲に拡大し、時には全身に現れることがあります。
最悪なケースは、全身じんま疹や呼吸困難・血圧低下による意識障害などの重いアレルギー反応が突然起こることもあり大変危険です。
もう一つ間違いやすい症状として「感覚刺激」です。
ヘアカラー中に塗った部分にかゆみや痛み・熱感・冷感を感じたことはありませんか?それは感覚刺激です。ヘアカラー中に感じるものなので、洗い流せば治まります。「感覚刺激」は、ヘアカラーによるかぶれではありません。
*染毛後かぶれ症状が認められた場合は、早いうちに必ず皮膚科医の診療を受けてください。
ヘアカラー以外の選択肢を持つ事も考える
「草木染めという選択」
自然界には色が出る草木が存在します。例えば藍染のインディゴブルーや食用のウコンなど
自然の力を取り入れると言う選択肢もあって良いのかなと考えます。
「地毛を活かすという選択」
カットだけでおしゃれなヘアスタイル に仕上げる。
パーマで動きをつける。
グレイヘアを楽しむ。
【まとめ】ヘアカラーとアレルギーの話
今現状ではアレルギーは治る事はありません。アレルギーは未だ分からなことも多いのです。アレルギーの症状も人それぞれです。しかし、傾向と対策はあります。
最悪、ヘアカラーが出来なくても、綺麗になる事は諦めないでください。
あなたが望むのであれば医師や美容師は最善の方法を探す努力をします。
アレルギーとはまた違う内容ですが、視点を変えると「薬剤が皮膚に入る」という経皮毒の話も押さえておいて損はないかと思います。
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ヘナの話や経皮吸収の話を詳しく解説しています。
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