湯シャンのお話です。
湯シャンとは?シャンプーや石鹸を使わないお湯洗いのことです。
実は、湯シャンのコツはシャンプーのコツでもあるのです。
私は職業柄、湯シャンを推奨しているわけではありません。
しかし否定もしません。なぜならお湯洗いだけでも髪の汚れは8割がた落とせるからです。
もし、この仕事をしていなければ私自身湯シャンをしていると思います。
顔や体は15年以上お湯のみで洗っています。
湯シャンに向く人はこちらの項目が3つ以上ある方。
*食事がオーガニックである
*整髪料をつけない
*カラーやパーマをしていない
*アトピー性皮膚炎
*化学薬品過敏症
*乾燥肌
*石鹸で洗っている
*ヘナを使っている
*頭皮トラブルがある
*耳や顔まわり襟足などにトラブルがある
湯シャンに向かない方
*整髪料をつける(お湯では取れません!)
*石鹸で洗っている(石鹸毛はお湯だけでは改善しません!)
*パーマやカラーをしている(なぜ湯シャンにしたいの?)
尚、ラクをしたくて湯シャンをするなら、それは間違いです。
なぜか?
それは・・・
労力は湯シャンの方が断然大変だからです。
それでは、湯シャンのコツを幾つかご紹介します。
その前にお断りを入れておきます。
湯シャンに正解はないんです。そらそうでしょ〜
シャンプーも100人が100人同じものを使っても、結果はそれぞれです。
湯シャンも然りです。100人が100人同じ手入れでは無理なのです。
なのでこの記事は、スタンダードのお話です。
人によって水分・油分・タンパク質の割合が違うからです。特に頭皮がです。余分な脂は酸化して過酸化脂質になりホコリなどと混ざり雑菌の繁殖が進みニオイやフケの原因になってしまいます。逆に頭皮トラブルを起こすこともあります。
そこで大事なのがブラッシングとリンシングです。
<ブラッシングの役割>
血行促進
もつれた髪をとく
抜け毛や抜けそうな髪をシャンプー前にとっておく
自身の油分を髪の毛に馴染ませる
リラクゼーション効果
リフトアップ効果など
<ブラシの選び方>
頭皮を傷つけるような素材は避ける
雑菌が繁殖しにくいもの(洗えるもの)
<オススメブラシ>
ブラシは種類が色々あります。この2本があれば対応できます。
シャンプー前はウッドブラシや先が丸いもの
おやすみ前や朝はクッションブラシ猪や豚毛(使い込むとより良くなります)
毛先からブラッシングしていきます。そうする事で毛先の絡みや抜け毛を綺麗にすることができます。
徐々に根元付近までブラッシングしていきます。
濡れている時は、ブラシングは控えましょう。力を入れすぎて頭皮を引っ掻いたり擦り過ぎるのはNGです。以上を踏まえて順に沿っていきましょう。
①パート(分け目)がある方は、パートに沿って平行にブラッシングしていきます。
②もみあげから渦に向かってブラッシングしていきます。次にこめかみから渦へ、左から右へフェイスラインから渦に向かって扇状にブラッシングしていきます
③下を向いて襟足からブラッシングしていきます。
④下を向いたまま耳から耳まで襟足を通って渦まで扇状にブラッシングしていきます。
⑤オールバックにブラッシングしていきます
<リンシングのやり方>
リンシングとはすすぎのことです。ブラッシング後に通常シャンプーでしたら2〜3分で十分です。しかし、湯シャンは最低でも5分。10分が理想です。
シャワーの温度は体温より2〜3度高くします。40度以上はあまりお勧めしません。
水圧が高ければより良いです。
指を通す前に髪や頭皮の油分の皮膜を流れるのを感じましょう
指の腹を使いましょう。もちろん爪はNGです。頭皮を傷つけると細菌などが入り込んで逆効果です。
ある瞬間、油分がスムーズになります。これを早く覚えましょう。自分の油分がサラッとなる質感を覚えてしまえばOKです。
<就寝前や朝のブラッシング>
この時は、頭皮はあまりブラシングせずに、髪根元から毛先へ油分を毛先に均一にするイメージで行います。
もうすでに、湯シャンをされている方は上記の手順で8割がた対応できます。
やってみたい、始めたばかりの方はシャンプーを3日に1回、1週間に1回、月に2回など徐々に完全湯シャンにしていくとスムーズに慣れていくと思います。
<番外編>
湯シャンの方は、週1回ヘナやクレイなどで汚れを浮かすことも取り入れてみましょう。シャンプーは、水と油を混ぜ合わせ取り除きますが、ヘナやクレイは吸収吸着させて汚れを浮かせます。天然のシャンプーと言えます。
湯シャンマスターの条件
①他人に匂いをチェックしてもらう
②フケが出ていない
*山奥で生活している人は必要ない項目です。
目指せ湯シャンマスター!!
次回は、ブラッシングのコツを動画でご紹介したいと思います。
ハサミの独り言でした。
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